保育方針・理念

ごあいさつ

    湯野こども園のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。

    当園では「3つのゼン」を大切にしております。お子さんの“安全”を第一に考えると共に、保育者と温かな愛着関係を築く中で「自分は大切な存在なんだ」と知ること。本物の“自然”と触れ合い、豊かな感性や生きる上で必要なちからを身につけること。そして友だちや職員との関わりあいのなかで、善き行いを積み重ねる“積善”を通じて善悪の判断ができるようになること。この3つを職員一同が意識しながら、「自分は大切にされているんだ!」と思ってもらえるよう、日々一人ひとりのお子さんと丁寧に向き合っています。

    教育の基本は遊びや日々の生活のなかから。お子さんたちが思いきり遊んで、生活を楽しむ中で、「こんなことをしてみたい」という好奇心や主体性がはぐくまれます。また、まわりとの関わりを通じて思いやりの心や自分で考えて行動する力が備わります。

    そして、保護者の方には同じ目線で、対話や連絡帳、お便りなどを通じていっしょにお子さんの成長を見守る存在でありたいと考えています。子育ては大変なこともたくさんありますが、その中で一緒にいろいろな感動や喜びを共有出来たらこれほどうれしいことはありません。

    職員に対しても、のびのびと働ける、ワクワクできる職場環境を提供したいと考えております。職員同士でたくさん子どもたちの成長を伝え合い、喜び合うことで、職員同士が助け合い積極的にやりたいことができる。そのような職場環境を大切にしたいと思っています。そしてライフワークバランスが整っておりご自身の時間も大切にできるような環境整備にも力を入れています。

    保護者の方も、職員も、みんながいっしょにお子さんの成長を見守り、いっしょに子育てをしていける、そしてワクワクできるようなこども園を目指しておりますので、よろしくお願いいたします。


    当園の特色

    緑豊かな環境

    緑豊かな環境

    湯野こども園のすぐ後ろにはゆの山があり、四季折々の移ろいが感じられる、自然に気軽に接する環境にあります。お子さんたちはほぼ毎日この湯の山で虫探しやどんぐり拾い、雪遊びなどを思いきり楽しみ、自然のなかで感性をはぐくみます。

    やってみたいことを心ゆくまでのびのびと取り組むことで主体性や考える力が身につきます。友だちや職員といっしょに遊び、いきものと触れ合うことで、まわりとの関わり方や思いやりの心を学びます。ゆの山での遊びこそが、子どもたちの最高の学びの場、経験の場だと考えています。

    園からゆの山には公道に出ることなく移動できて、遊歩道も整備されているため、安全に遊ぶことが可能です。

    ゆの山はお子さんたちからはもちろん、職員や保護者、近隣住民の方からの思い入れも強く、当園の教育・保育理念を実現するためにはなくてはならない場所です。

    常にお子さんたちの近くには自然があり、四季が感じられる。湯野こども園はそんな恵まれた環境のなかにあります。


    食育

    食育

    食事は人のからだをつくり、いのちを維持するためには欠かせません。だからこそ、湯野こども園では食育にも力を入れています。子どもたちに「おいしい!」「食べたい!」と思ってもらえるよう、給食は完全自園調理です。地産地消のおいしくてあたたかい給食を毎日食べることで、食への関心が深まります。

    トマトやキュウリ、ゴーヤなどの栽培を楽しんでいます。令和7年に完成する新しい園舎では、畑や田んぼも併設します。様々な作物をお子さんたちが育てるという体験ができるのも大きな特色です。食物を育てる経験をしていこうと思っています。種や苗から育て、実ったら収穫して給食室に持っていき、その日のうちにいただきます。こうした体験を通じて自然のしくみや収穫したときの喜び、食を大切にする気持ちが芽生えることを願っています。野菜くずは堆肥にして再利用することで、自然の循環やSDGsの考え方も学びます。

    また、七夕やお正月、ひな祭りなど季節に合った行事食を提供し、その料理の内容や食べる意味も知らせています。食を通じて日本の伝統や文化についても学んでいきます。

    すべての食材には、安全性に十分配慮して調理を行い、アレルギーにもきめ細かく対応していますので、ご安心ください。


    陶芸体験

    陶芸体験

    湯野こども園ではお子さんたちと地域との関わりも大切にしています。能美市の名産品といえば九谷焼です。能美市九谷焼美術館『五彩館』への見学にも行き、「九谷焼とはどういったものなのか?」「九谷焼はどのように作られるのか?」を学びます。

    さらに年長クラスではプロの指導のもと自分で生地をこねて焼いて画をつけるという九谷焼づくりを行います。これらの体験を通じてものをつくる楽しみ、地元文化への理解や愛着が育まれ、自分の手でつくった作品は一生残る思い出となります。

    陶芸体験は前身である湯野保育園時代から続いており、子どものころに九谷焼づくりを経験した職員もいるほどです。

    最近はネットの発達やグローバル化で文化の移り変わりも非常に激しいです。しかし、お子さんたちには日本や能美市の素晴らしい伝統も大切にしてほしい、その一つとして九谷焼を身近なものとして感じてほしい、地元産業に携わられている人々の想いを知ってほしい。そんな想いで、今後も当園では陶芸体験を続けていきたいと考えております。


    「3つのゼン」を大切に

    「3つのゼン」を大切に

    湯野こども園では安全、自然、積善という「3つのゼン」を教育方針に掲げています。

    お子さんたちが健やかな成長を遂げるためには安全であることが何よりも大切です。当園ではBCPや各種マニュアルにもとづいて日々の業務を行い、園内の安全点検を徹底した上で、防犯カメラや機械警備などのセキュリティシステムも整備していきます。加えてお子さんに対しても自分の身は自分で守れるよう、日々の生活を通じて交通安全や防犯意識を高める取り組みを行うと共に、遊びを通して体の使い方を学び、自分自身で体を守れる力を育んでいけたらと思っています。

    上記のように自然とのふれあいも当園が大切にしているテーマです。ゆの山や園庭での遊び、野菜の栽培を通じて自然の大きさや美しさ、不思議さ、四季の大切さを感じることができます。五感が発達するとともに、「もっと知りたい!」「どうしたらうまくいく?」「こんなふうにしてみたい!」といった知的好奇心や探究心、思考力が身につくと考えています。また、子どもたちの個性も人としての自然な姿ととらえ、自己が発揮できる援助を大切にしています。

    積善とは善き行いを積み重ねることです。のびのびとした園生活、友だちや職員との関わりを通じ様々な体験を行うことで、善悪の判断ができるようになり、人に対する信頼感や思いやりの気持ちを育んでいきます。また、子ども自身の力で善悪について気づき、考えていけるよう援助を行う中で、社会性人間性の基礎を育んでいきます。

    教育・保育理念

      『善隣のこころ』 “いつでも どこでも そしてだれにでも われ等 善き隣人たらん”

      • 子どもの最善の利益を考慮し、生きる力の基礎を培います。
      • 子どもと子育てにやさしい社会をめざし、保護者、地域の方と協力します。


      教育・保育方針

      安全とは

      安全とは、まず子どもたちが、健康・安全で情緒の安定した生活ができるように努めることです。
      子ども一人一人に思いを寄せ、子どもの気持ちや心の声を聴きとり、丁寧に答えていく中で、信頼関係を育んでいきます。
      子どもは周りにいる大人や友達から、かけがえのない存在として受け止め認められることで、自己を十分に発揮し、それが自己を肯定する気持ちを育み自分への自信に繋がっていきます。
      子ども一人一人が安心感と信頼感をもっていろいろな活動に取り組むことが出来る“心の土台づくり”を私たちは何よりも大切にしています。
      そして、このような安定した情緒の下、子どもたちは、自らが環境に関わり様々な活動を展開していく中で、身を守る安全意識を身につけていきます。
      保育者や友達と体を十分に動かして遊ぶ中で、子どもたちは次第に危険な場所や遊び方などを知り、どう行動したらよいのか等を体験し身につけていきます。また、様々な食育活動の中で、食べることを楽しみ、食と生命のかかわりを実感し、自然の恵みとしての食材や調理する人への感謝の気持ちや命を大切にする気持ちを育んでいきます。

      自然とは

      子どもたちに、出来るだけ本物の自然に触れさせ、深い感動と豊かな感性を育みます。
      子どもは自然と関わって遊ぶ中で、様々なものに興味関心を持ち、諸感覚のすべてを働かせて、その大きさ、美しさ、不思議さなどに気づき、心揺さぶられます。その時、側にいる保育者は、子どもと同じ目線に立ち、その 「気づき」に心傾けて寄り添うように努めます。子どもの豊かな感性を見逃さないように関わることで、子どもは「もっと知りたい」と自ら環境に関わり、意欲的主体的に活動していくからです。
      自然と出会い、感動する体験は、自然に対する畏敬の念、親しみなどを育むだけでなく、科学的な見方や考え方の芽生えを培う上での基礎にもなります。こどもは「もっと知りたい」「どうしたらうまくいくか」「こんな風にしてみたい」と友達や保育者の考えを取り込みながら自分もまた考えを出し(対話する)試行錯誤を繰り返しながら(深く学ぶ)、知的好奇心や探究心、思考力を育んでいきます。

      子どもたちの個性も人としての自然の姿であるととらえ、個性成就への援助もまた教育・保育の中核です。

      積善とは

      子どもは、園生活において多くの友達や保育者と関わる中で、自分の感情や意思を表現しながら、他の人々と共に活動する楽しさを味わい、時には子ども同士の自己主張のぶつかり合いによる葛藤などを通して関わりを深めていきます。そして、人に対する信頼感や思いやりの気持ちを育んでいきます。
      さらに、このような生活の中で、善いことや悪いことに気づき、考えながら行動したり、決まりの大切さに気づき、守ろうとしたりするなどして、規範意識や道徳性を身につけていきます。その時には、保育者は、ただ善悪を教え込むのではなく、子どもが自分なりに気づき考えるように援助し、その行いを認め、社会性人間性の基礎を育んでいきます。


      教育・保育目標

        ・心も体も元気な子ども 
        ・感性豊かで意欲のある子ども
        ・関わる力と思いやりのある子ども 


        湯野こども園の教育・保育

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